10円玉の半券の夢

実家にいる(中学校の頃住んでいたような部屋)。PCにゲーム機を繋いで何かしようとしている。あるいは漫画作業の準備かもしれない。なぜだか、その部屋にあるPCを触ると居間にあるモニタが反応してしまう。居間にはテレビとPCを組み合わせて積んである一角がある。

母が言うには、弟が生前に何か調整していたから、そのせいかもしれないと言う。弟は病死したのだが(現実とは違う設定)、いつどうやって死んだのかいまいち思い出せない。

場面が変わり、コナンのような漫画の中の話になる。クッキングパパを劇画風にしたようなゲストキャラの刑事が主人公の回らしい。刑事は、海の家とか縁日の時に野外に出される円テーブルのような席に付いている。時刻は夕前か夜である。金髪でけばけばしい服装の女性と話している。この女性が聞き込みの対象のようだ。

刑事は女性に、お金を増やす方法を見せてやると言う。刑事は何十枚かの一万円札を取り出し、手品師のように滑らかに扱う。そして屋台の方へ行き、ボディーガードを5人手配してくれと言う。そうして差し出した手の平から一万円札の束が瞬時に消え、手の甲側に移っている。そのまま裏拳のような恰好で一万円札を渡す。屋台の男は枚数を数える。刑事はここで「今何時だい?」のようなことを言ってごまかす気なのだろうか。

特に何事もなくボディガードは雇えた。刑事は自販機の前に立ち、10円玉を機械に次々と投入する。

「小銭がやたらと余ってしまう時はよ、10円玉の半券を貰ってるんだって思えばいい寸法よ」

と刑事は言う。つまり、持っている10円玉を自販機に投入して何かすることで、10円玉を二倍に増やすことができるらしい。半券は、その半分をもぎ取られることによって、「入場する」という本来欲しかった機能を手に入れることができる。半分だが一枚分の機能があるから、二倍に増えたようなものというわけだ。

刑事たち一行はバスに乗り、日本の城郭のような観光地か、はたまた先祖のゆかりある地に向かっていく。観光ツアーのような雰囲気。刑事は何らかの血族の一人で、これから遺産争いなどが展開されるのかもしれなかった。

松の木の上にメカメカしいエイリアンのような、電気コードで構成された子供大の胎児のような、フクロウのような妖怪が立っている。それは刑事のところへ下りてきて、耳元に「それでよい、そのように進めろ」のようなことを囁く。刑事の行動に関しては、このエイリアンが糸を引いているらしい。そして刑事は大筋でそれに従ってきた。その理由は「妹を守るため」とかの漫画的なものかもしれない。この会話の背景は石垣である。

だが今回、刑事はエイリアンに反旗を翻すようだ。エイリアンと刑事には力関係に大きな差があるわけではなく、あくまで互いに協力者のような形であるらしい。エイリアンは「後悔するぞ」のような捨て台詞を残し、いったん離れる。

時間がバスの中に遡り、刑事が妹に話しかけている場面が挿入される。

マーラの夢

自室で横になって夢を見ている。「伝説の剣を手に入れる」といった内容を含んでいて、これはいかにも民話らしいから、たぶん「赤の書」の影響であり、作為的でうさんくさいとともに、メモを取れれば面白かろうと思う。

夜の自室にいる。息子(現実にはいない)が隣の部屋でGと何か話している。自分は子供が苦手なので、かねてそうなるだろうと思っていた通り、息子との関係に不全感を覚えている。もう寝るところだが、息子は健気にも自分に話しかけてくる。問うて曰く、そのような姿勢の寝方をする理由は何かと。僕は布団に肘をついて頭を支え、本を読んでいた。

「色々な考え方がある。肘の可動域の問題が一つある。曲がる方向がこうだから(といって肘を動かして見せる)こうなる、という面がある。そして今は片肘だが、両肘を付いてもいいわけだ」

言いながら、長すぎて理解しにくいだろうなと思いつつ、

「もちろん、肘を立てるのは頭を支えるためというのがある。目的因。そして頭を支えなければならないのは、地面との距離を取るためだ。距離を取る必要があるのは、地面に本を置いて読んでいるからだ。本と目の距離がゼロだと人間は読むことができない」

目が覚める(夢中夢)。夜の自室にいる。Gは寝るところだが、まだ何か作業をしている。今、自分に息子がいて、それと話す夢を見たという旨伝える。Gは僕が作りかけていたゲームのマップをあしらった黒いシャツを着ている(スーパーマリオワールドのような、舞台となる島を表すマップ。現実に作っていたものとは異なる)。僕は何かのソシャゲをやりながらUI制作のヒントを得ようとしている。そのソシャゲで、フレンド支援のような機能をGと送り合う。

急に誰かがやって来て、Gが応対している。それは二人組の水道業者のような男たちで、水色の作業服を着ている。二人組とGは手分けして冷蔵庫の掃除を始める。それが必要な事らしい。

冷蔵庫はひどく汚れており、中に溜まっている汚水を流しに棄てようとすると、既に汚水がいっぱいで棄てられない。別の部品を濯いだ汚水がまだ流れていないのだ。

二人組は何か事務的なチェックを進めており、Gはその周りにいる。一体どういう文脈なのか、僕だけが分からないらしい。僕は二人組に「一体何のメンテナンスなんですか」という旨尋ねる。二人組は「分かってないということは無いでしょう」または「我々の口から言うのは憚られる」という態度で応えてくるため要領を得ない。しかし恐らくは、Gの肉体が機械であり、そのメンテナンスが必要ということなんだろうと見当が付く。そこで特にいさかいは起こらないが、「予め言ってくれれば良いものを」と自分は思っている。

目が覚める(夢中夢)。夜の自室にいる。目が覚める度、より遅い時間帯になっている気がする。部屋は暗く、Gは寝るところである。僕は「面白い夢を見たんだがね」と話しかけようとするが、Gは戸を閉める。僕はPCの前に移って、夢のメモを取り始める。が、途中でやはり話そうと思い至って、戸をこちらから開け、夢の概略を伝える。Gはそれを聞いた後、妙にテンションが高くなって、手元の物を叩きながら笑い声を上げたりしている。

Gの様子がおかしいので、さてはこれも夢だと気付く。

「これだから夢中夢は嫌なんだ。夢の中でメモを取ると、その取った分は大体忘れてしまう。今取っているメモも無駄になってしまうんだ」

僕が画面を見ながらそう言うと、Gは

「だから夢のメモなんて取らなきゃいいじゃん」

と笑いながら言う。否定的なニュアンスが満ちる。暗い部屋に青い光が差し、その四肢や顔つきも黒く、直感的に悪魔(マーラ)的だと思う。

これが夢だと分かっているので、既に視界がぼやけ、自分が寝ている布団の感触が蘇ってきたように感じる。どうせ夢だと思って悪魔に抱き着くと、その肌は水が吸い付くようにまとわりついて、自分の皮膚と外界との境界が無くなったかのような感触を覚える。

そのまま少し沈み込んだような感覚の後、目が覚める。

地下のアパートの夢

実家(部屋は中学生の頃のよう)にいて、原稿をやっている。

母方の実家の2階のような部屋に移っている。隣の部屋から父が起き出してきて、出勤するようだ。僕は部屋で漫画を整理している。

友人の友人のアパートを尋ねる計画を立てる。部屋の見取り図を調べたり土産(ビール)を買ったりする。

cと一緒に行く。アパートに着き、エレベーターに乗り込むが、風変わりなエレベーターで、奥行きが細長く、床が階段状になっており、奥に行くにつれ高くなっている。

階数のボタンを押し忘れたと思って振り向くと(我々の目的地は4階だ)、髭を生やした、どことなく日本兵のような男(しかし現代人)がドアのところに立っており、何か戸惑っている。我々が間違って業務用エレベーターに乗ってしまうとかしたのだろうか? そんなことはないはずだ。エレベーターを知らない男なのか?

よく見ると、男はエレベーターの扉が閉まるライン上に立っており、このままでは挟まれてしまう。「挟まれますよ」のような内容で声をかける。別の、仕事で来た風の背広の男が二名乗り込んでくる。エレベーターは動き出す。(挟まれそうな男がどうなったのかは分からない)

上に動くと思いきや、エレベーターは下に動き出す。実は、このアパートは地下方向の階しかないのだった。目的の4階とは地下4階を意味していた。

地下4階に付くと、フロアは薄暗く、そこここにネオンの灯りが点っているかのようだ。仕事で来た風の男たちは、イギリスの探偵ものの刑事たちのように、立ったまま何かを話し合っている。それを尻目に、我々は目的の403号室を目指す。見取り図を見ておいたので位置はすぐ分かる。ところで僕は土産とは別にピザポテトを買っておいてある。

呼び鈴を押すと友人の友人が戸を開いてくれ、室内に入る。友人の友人(現実にはいない人物)はテンションが低く、ぶっきらぼうな感じである。部屋は普通の学生向けアパートのようだが、しかし広い。地下だからなのか。僕は「さすがに広いですね」と言ってみる。

壁際の床に座ると、足元から小さいゴキブリが走り出す(そういえば家主は害虫に悩まされていると常々言っていた)。僕は咄嗟に反応できず、それはすぐさま天井の方に移動する。「あ、ゴキブリの赤ちゃんだ。いま殺すんだった」と言う。目で追っていると、思ったより小さくない個体である。いや、友人の友人が立って、小さい方の個体は素早く叩き殺したのだ。つまり僕が目で追っているのは別の個体だ。蹴り殺そうと思い立つが、それをやって壁に穴を開けたりしてはまずい。

その個体が目の前の椅子(タオルか何かを掛けてある)に降り立ったので、裏拳で殴ろうとする。「イヤーッ」と掛け声をする。

枕を殴って目が覚める。

ネズミと牛とライオンの寓話の夢

教師風の男がネズミの家で夕食のもてなしを受けました。ネズミは???式とアラビア式のコースを用意してくれ、ネズミの兄弟たちはアラビア式を、男はもう一方を選びました。……

帰路、男は牛に出会い……自らの種族的進歩を着実なものとする「犬の道」を説くことで牛を説き伏せ、便宜を得ることに成功しました。

橋を渡ろうとすると、腹をすかせたライオンがいました。「ああ助かった。では、お前をあたしの???式コースにいただくとしよう」……

……目が覚める(夢中夢)。コタツに入っている。横に弟がいる。僕が「掛け布団にはなるだろう」とふざけて弟に体重をかけると、弟は避ける。

母がアパートの下の階に一時的に滞在しており、つい最近は一緒に観光に行くなどしていた。

……教師風の男は、先ほどとは逆にライオンに言いくるめられ、自分には種族的進歩も、その果てにあるはずのゴールの保証もないことに気付いてしまいました。

「もうそろそろお前の生徒も尽きてしまうよ、まだ諦めないのか?」

男は自分の生徒を一人ずつ差し出すことで時間を稼いでいました。ライオンは生徒を食べながら後を付いてきます。たとえ橋を渡り切っても、まだ家までは距離があります。

男は駆け出し、わき目もふらず走りました。ライオンがすぐさま追い、熱帯の夜の景色が風のように過ぎ去ります。角を曲がったところで、男はかつて殺したおびただしい数の人間の霊がひしめいているさまを思い浮かべました。男は殺人的な階層の出身だったので、それと比べれば、この島では相対的に上位の階層として扱われていたことになるのです。(完)

……目が覚める(夢中夢)。足の方に体重を感じる。弟が「敷布団にしよう」とふざけて頭を載せているのだ。しかし弟は死んでおり、実際はここにはいない。急に涙が溢れてきて数粒こぼれる。ソファに座っている母はそれに気づくか気付かないかといった風だ。

……目が覚める。しばらく混乱し、まだ下の階に母が滞在しているような気がした。

モアナの夢

小中学校の頃住んでいたような部屋にいる。夜。自分は大学生。明日の支度をしている。もう寝るべきだが、ビールを買いに出ようと企てている。

駅。特急を逃してしまう。目的の駅に止まるやつかどうかが分からず、乗るのを躊躇ったせいだ。次に「茅ヶ崎行き」の準急が来る。これも目的の駅に止まるのか分からないが、乗ってから調べようと思って乗ることにする。これに乗るならさっきのに乗ればよかった。

急に自分が重要人物(皇帝など)に思えてきて、電車に乗らんとしているディズニープリンセスのような美少女(モアナ?はたまた留学生?)に語りかける。だが、反応は単に「見知らぬ人に話しかけられた」とおぼしきもので、「おかしいな?」と思う。

しかし、車両の都合だとかで、そこにいた乗客はなぜかグリーン車に案内される。やはり重要人物なのかもしれない。先程のプリンセスは女友達と一緒に座っている。それを尻目に、僕は前の方の席に行き、巨人症の人向けの大きいシートに座る。そこでは小さいモニターで「モアナ」の映画を観ることができる。

跳ねっ返りのおてんば者(はたまた人魚?)モアナは女優を志し、スクールに入学せんとする。そこには老練な老婆教官がおり、モアナとモアナの両親と顔合わせをしている。両親はモアナの進路に反対しており、老婆を抱き込んで夢を諦めさせる算段でいる。老婆としても、モアナの資質不足を早くも見抜いており、気を済ませるためだけにしばらくスクールで過ごさせれば良かろう、という程度に考えている。

モアナはそうした話し合いに興味がなく、窓際で何か(景色や犬など)と戯れている。窓の外は大海原である。そこで潮風がそよいだ瞬間、画風が変わり、モアナの才能の片鱗がきらめくかのように演出される。

入学したモアナはたちまち度を越したおてんばさを発揮し、荒くれどもの人気者になる。スクールは軍隊の訓練所のようで、なおかつ海賊のような豪放な男ばかりが詰め込まれている。雪山訓練では、モアナはガルパンのカチューシャのような格好をしながらロープにぶらさがって放尿し、周囲を蹴散らして進軍する。そのような滅茶苦茶さがまた男たちを惹き付けるのだった。

モアナは様々なファッションに身を包み、レコードジャケットのパロディや歴史上の人物のコスプレ(ヒットラーなど)が次々と画面に流れる。そして外部の評価も徐々に高まっていき、スクール生でありながらめきめきと頭角を現し……

しかしある日、モアナは突如スクール通いの中断を言い渡される(両親からか、はたまた老婆からか)。半年が経っていた。これまでに示された才能は、プロレベルからいえば無意味なものであるか、またはモアナの希望的観測にすぎなかったらしい。もてはやされて目的を見失っていたのかもしれない。そういう展開である。

失意の中から改めて物語が始まる。ここから本番。しかし、僕が目的地に着くまでにどのみち全部は観れないので、巻き戻して気に入ったシーンのスクショを撮っておくことにする。

サンリオの玉座、部族の戦士の夢

魔王の城から脱出しようとしている。母(物語の中のおかんキャラ)の差し金である、紳士めいた半裸の大男と妙に小さい男の二人組が現れ、手助けしてくれる。

脱出した後、ふたたび城へと忍び込む。折からの悪天候にまぎれ、壕の濁流を泳いで城壁を登ろうとする。そこに思わぬ助っ人が現れ―――――と思ったら、さっきの大男と小さい男の二人組だった。「キャラ使い回してない?」と突っ込みが入る。小さい男はピンク色に帯電し、そこから電気をひいて大男が壁に穴を空けている。

城の屋上に着き、王との決闘が始まる。王は筋骨隆々で邪悪だが人間的な気高さを持った王で、禅問答を仕掛けながら切りかかってくる。神話的な戦い。白く輝く天。下からのアングルがずっと続き、戦う者の姿は逆光で暗い。動きにはスローがかかっている。ギリアム映画のクライマックスのような、茶番と盛り上がりの混ざった雰囲気。主人公(自分)は短髪の白人青年になっている。

王の剣が勇者を貫く。しかしその刹那、勇者は王の懐から解毒剤を奪い、屋上から下に投げ落としていた。それさえ手に入れれば死んでも構わないという覚悟だったのだ。ほどなく城内のオークたちが隊列を組み、銃を捧げて行進を始める。王に対する謀反だ。母(物語の中のおかんキャラ)の手腕によって、この短時間に全員を裏切らせて近代的な軍隊に仕立て上げたのである。

邪王は滅ぼされ、エンディングとなる。主人公は生きている。祝賀会の流れを抜け出して屋上に向かう。階段の踊り場で、潜伏中にちょっといい雰囲気になった敵側のヒロインが待っており、二言三言かわす(映画っぽい)。屋上に出ると抜けるような青空で、その場には自分一人だけである。

屋上にはサンリオの玉座がある。それはテーマパーク随一の名所で、縦にものすごく長いギロチンのような構造物の頂点に玉座が取り付けられている。そこに座りたければ、構造物の中ほどまでをよじのぼって、そこにある板に身体を固定し、そこからはワイヤー仕掛けで引き上げられる仕組みになっている。最後に玉座についた者は今や古人である。頂点では360度の景色を楽しめるだろう。

ここで写真でも撮らねばせっかく来た甲斐もないだろうと思い、サンリオの玉座に登ろうとする。しかし思った以上に不安定かつ高所で、難しい。ようやく中ほどまで登るが、そこで身体を預けるべき板が見当たらない。あるにはあるが異様に小さく、これに乗った状態でワイヤー仕掛けを作動させたら振り落とされない保証がない。よくよく見ると、それは板ではなく仕掛けを動かすためのレバーかもしれない。
 
 
 
展開が飛ぶ。弟とバスに乗っているが、途中の停留所で止まり、いつまで経っても動き出さない。時刻表を見ると「深夜1:20~」などと書いてある。今は昼の1時である。ここで12時間停車してから動くバスだったのだ。弟の調べ不足をなじる。

友達との食事か何かのため、待ち合わせ場所へ向かう。焼き鳥屋の店内を通過する。そこでは見知らぬ男が席に案内されたところで、男はテーブルに残っていた先客のたれを床に捨てる。そういう作法のつもりのようだが、この店的には床に捨ててOKかどうか怪しいものだ。

仲間のうち一人が男と話しこみ始めるが、こうして焼き鳥屋にいても仕方ないので、自分を含む二人は先へ進む。裏口から出て、外階段を降りる。外階段は非常に長い。折からの悪天候で階段はやけに滑る。日は暮れている。

相棒がやけに面白がって滑っている。よく見ると、相棒はさっきの焼き鳥屋で靴底に石鹸を付着させてきたようだ。そのため階段が泡立っている。滑るわけだ。僕も爽快に滑るが、踊り場で手すりにぶつかって、下を見るとものすごく高所で、肝を冷やす。

ドアを開けて建物内に入ると、道場のような空間が広がっている。そこに待ち合わせていた仲間がおり、合流を果たすことができた。稽古は休憩中で、一同は椅子を円形に置いて座っている。その中に、かつて(夢の中で)知り合いだった不良少年がいることに気づく。彼は首から上を真黒に染め、インディアンの扇形の羽根飾りのような髪形にしつらえ、その髪を青・白・水色の文様で彩っている。

僕が

「めちゃくちゃカッコいいじゃないか!」

と感心して駆け寄ると、元少年は

「だろ?」

という感じで応えつつ、その由来を語る。どうやらヤンキーのファミリーに婿入りし、姑の手引きによって戦士の位階を得たらしい。彼の耳は耳たぶの部分が直線的に切り離され、紐で耳本体にぶら下がっている。すごい。

三語牛の夢

子ども向け遊戯のプロトコルを紹介する記事を読んでいる。

「神経衰弱」
赤、青、黄、(何か)の4色の折り紙を用意する。折り紙の図形1種類につき2つずつオブジェクトを用意する。それらを4つの籠に分けて入れておく。2つのオブジェクトを揃えたら手持ちに加える。……

神経衰弱だから、2つ揃えば手に加わるのは当たり前だ。さらに詳細を見ていこう。

赤、青、黄、(何か)の色ごとにグループを分けて「店の道具」や「レジ」を作る。赤グループの「レジ」、ずいぶん作りが几帳面ですね。青グループではジュークボックスのような形で面白い(個性を楽しみながら作りましょう)。日曜にバザーが開かれているような広場で、子供会の面々が遊びの準備をしている風景が流れている。昭和の子ども向け図鑑のような映像。……

お金(トークン)を扱う遊びなので、子どもが会計を間違えてしまうこともあります。こうしたことはいずれ学校でも習いますが、対応を一緒に考えてみましょう。例:値引きを忘れて2シリング多く受け取ってしまった女の子 → 2シリングは「お茶代」ということにして「お茶」を渡す

怪談:このような遊びの会で使われるお金は「死んだばかりの校長先生の埋葬を後回しにして、その代金を流用して間に合わせたものだ」という怪談が出回ることがあります。学校で起こりがちなことなので、対応を考えておきましょう。

……この部分(怪談への対応)は新聞記事の切り抜きだ。僕はいつの間にかスクラップブックを読んでいた。新聞紙は古びてねっとりしており、気持ちが悪い(糊が表面に染み出ているのか)。

新聞はさらに凄惨な事件を紹介している。

傷病により死んだと思われていた者(容疑者)が、意識朦朧のまま病院から抜け出して遊びの会に現れた。一度死んだ者だからきわめて危険だが、周りはそれに気付くことができない。ある少年が容疑者に話しかけてしまう。……夜、少年が用事のため学校までやって来ると、そこでふたたび容疑者に出会う。容疑者は意識朦朧のまま、体罰精神にかられて少年を残虐に殺す。「余計なおしゃべりを抑えられず、三語も喋ってしまうような子供は牛のように殺される。以て三語牛と称す」殺人者はインディアンの諺を語る。

めしにしましょうの新展開の夢

僕は「スプラトゥーンに出てきた料理を食べるイベント」にやって来ている。大盛況でパブはすし詰め。カレーのような何かを食べる。

混雑の中、自分は美しいマーメイドになっており、服が剥がれそうになって、あわてて潜れる地面を探す。マドハンドか泥人形のような参加者が潜らせてくれる(人魚は、この種族のいるマスでボタンを押すと地面に潜れる)。その気遣いに感謝する。

東方風神録のような艦これのゲームをやっている(たぶん弟と)。横スクロールシューティング。自分のキャラは何らかの潜水艦で、魚雷を打てる。キャラを進行方向に動かしつつ撃つと弾の加速が速くなる、などのテクニックを使いながら打ちまくるが、相手もなかなか倒れない。

めしにしましょうの二巻を手に入れる。現実と異なり、黒に緑のモンスターエナジーのようなカバーデザイン。以下、その新展開。

主人公の未来から来たような男は、異世界ものの主人公のような物腰で、柔らかながらも激しやすい性格である。感染を避ける防護スーツのようなものに身を包んでいる。主人公は、潰れた喫茶店のマスターのような屈強かつ怪しげな老人にぞんざいな扱いを受け、激する。そのまま格闘戦になだれ込みそうになるが、主人公の知り合いである屈強で上半身裸の男が現れ、争いを止める。三人の屈強な男は無言で互いを認め合う。みな屈強で半裸である。

青梅川おめがたちはパワーアーマーに身を包み、蟹を撃ちに山野に来ている。川に浸かりながら一同は進み、モデルガンで野生の蟹を撃つ。その作画は精緻で、コマ割りも何かのSFアクションのパロディらしくなっている。蟹は食材にする。

異世界から来た、パワーアーマーに身を包んだ金髪の男が登場する。彼は異世界ものの重要人物のような影のある物腰で、おめがたちに助力する。

幕間にシェアハウスの紹介記事が入る。「生きにくすぎハウス」「写真で分かるように、子供には少々生きにくい環境であったろう『生きやすさハウス』を改造して作られたシェアハウス。神戸。」元は児童福祉施設のようだ。写真には窓からの景色が映っており、所在地が都市郊外のやや不便な立地であることが確認できる。巨大な橋とビル群が見える。手前には遊具のある広場が見える(元の施設の名残)。

青梅川おめがはホームページかニコ生か何かで、答えが全部「改憲」のアンケートを作っている。「改憲が駄目だったとき用に…」と別の言葉を探していると、大脳子が声をかける。

色校に詳しいカラーマネジメントのプロが登場する。それは猫めいた老婆の印象を与える背の低い女性で、ねぎ姉さんの目をしている。青梅川おめがは反発し、猫の戦いのような戦いが起こる。

孤児院から来た二人の少女が登場する。それらは異世界ものの孤児のような物腰で、パワーアーマーのような武装を部分的に付けている。一人はキルミーベイベーのソーニャを赤毛にしたような不器用な少女で、もう一人はけもフレのフェネックを妹にしたような、人を依存させるのが得意なキャラである。ソーニャは躍りが上手くないために、孤児院での地位を上げられずにいるらしい。躍りは性的なサービスで、訪れる富裕層のために半裸で共される。

ここまでめしにしましょうの新展開。

僕はこれらの展開について弟に語ろうとして、単行本を持って弟の部屋に行く。時刻は朝、弟は学校に行くところであるが、5分ほどゆとりがある。僕はとりとめなく喋る。弟はとりとめなく聞いている。弟は弟で一巻を買っているようなので、今日の帰りにでも二巻を買ってくることだろう。

弟は出掛け、僕は暇なので、ふすまにもたれながら二巻を読み返す。母が机で書き物を始めている。気だるい朝。

手塚治虫の新作の夢

手塚治虫タッチの漫画として進行する。

日本の野山を日本軍の兵士が敗走している。少数。敵兵に追われている。ススキ野のように背丈ぐらいのまばらな植物の間を縫って歩く。いつしか敵兵と日本兵は混じって歩いているが、互いを認識していない。舞台的表現。「組になるには鹿もいない」という歌がモノローグで書かれる。「隠れられる偽装先もない」というニュアンス。絵は確かに手塚治虫タッチだが、不気味で手塚治虫離れしている。

兵たちは捕まり、地下の秘密施設に入れられる。戦争は既に終わっており、日本兵も敵兵も非公式の活動である。日本兵の荷物は水槽に入れられ、その中に携帯電話もある。

敵兵「通信機器を持ってないだろうな」
日本兵「スマホ」

敵兵「何!まずい!」あわてて水槽を確かめようとする
日本兵「ウソだよ、wifiがあるわけねえじゃねえか」

敵兵「なーんだ」
日本兵「ガラケーだから逆に通じるんだ!」

時代設定を無視したギャグにより、情報は漏れていた。

その展開は無視して、施設から敵国の金持ちに電話がかかる。金持ちは水木しげるの顔(水木しげる漫画の中の)であり「珍しいキャストだ」と思う。敵国の金持ちは、捕まって洗脳された日本兵の「懺悔」を受け、日本兵を「赦す」。金持ちは何らかの形で安全と自己満足を買っているものとみえる。

作者(手塚治虫)が登場する。捕まった人の一人という設定で、漫画家として苦労しているというネタを喋りまくる。他漫画家への黒い感情が勢いよく書かれたあと、「でもこれしかないんですヨッ!」と言いながら、捕まっているにもかかわらず原稿をすごい勢いで仕上げている(擬音「ババババーッ」)。手塚治虫のデザインが二頭身に近く、顔もカートゥーン寄りで見たことがないもの。鬼気迫る勢いと、手塚治虫らしい展開でありながら手塚治虫らしさを逸脱するぶっちゃけに驚く。

この辺りでうっすら目が覚め、オチまで見ようと試みるが、手塚治虫を紹介する雑誌記事のような紙面になり、うやむや。手塚治虫が幼い頃別れた友人との交流を描く「オレもう歩けへん」という漫画の紹介がされている。これもらしくない。「この世界の片隅に」風。

さらにオチを見ようと試みると、断片的に展開が挟み込まれる。ここからは混濁し、見た順番も怪しい。

捕まった兵が施設の中を脱走、あるいは侵入しようと逃げ回る。トイレの個室のドアが大量にあり、ドアを開けるとまたドアという空間を進んでいく。

ドカベンの岩鬼と山田を合わせたような大男が主人公ということになる。主人公の妹が殺される。主人公は軍でやってきたスパイ行為、あるいは捕まって行われた非人道行為の記憶を伏せて暮らしている。主人公は元敵兵の金髪の女(和装している)と暮らしている。金髪は記憶を失っている。

脱走する金髪の女が、施設に侵入していた兵たち(その中に主人公の男もいる)と出会う直前のシーン。女はトイレのドアだらけの空間を進んでいく。中で人が用を足している部屋も混ざっている。下の隙間から足を見て、避けて進んでいく。マグリットっぽい。

男はついにタブーを破り、過去の記憶を話すことになる。施設に置いてきた何らかが何十年ごしに作用し、何らかの応報が発生したらしい。金髪の女は何のことだか分からないが、軍に関わる単語を聞くと何かを思い出してしまいそうになる。

時間軸がかなり戻る。金髪の女と主人公の妹は旧知であり、妹が殺された際、真実を伏せて気丈らしく振る舞わなければならない場面が描かれる。「はい……はい……○○さん(妹)はデキもようてわたくしはいつも助けられてばかりで、かろうじて卒業したというような昔の有り様で……云々」

男は若者に混じって剣道をしているが、腕はよくなく、ただカニのように身を固めて試合をやりづらくさせるので疎んじられている。タブーを破るのとは別の世界線か。

死化粧師の夢

山奥で研修あるいは稽古に参加している。規模は大きく、200人くらいの参加者がいるように思える。

地面に双六の升目があり、陣取りゲームをしている。

泥だらけの場所でKと組手をしていて、泥だらけになる。激しくやり過ぎて、両手の指が全て絆創膏とアザだらけになり、シクシク痛む。

戦闘訓練は一時休み、巨大なゲームセンターのような場所で別の業務をする。Kは気遣ってくれる。しかし、急に全身がだるくなって動けなくなり、床に敷いてある布団に横たわる。監視員に見つかると罰せられるので、何とか這い出して辺りをさまよう。四肢の力が抜け、立てない。

映画のストーリーだったことになる。主人公の女の子は、テーマパークのような場所で課題に向き合っている。重ちーのような姿のいじめっ子に嫌がらせされるも、持ち前の明るさでクリアしていく……というような筋書。

主人公は新米のタコゾネスだったことになる。大成した後の逸見エリカのような先輩に指導される。〆の大訓練は2チームに分かれて行われるが、その際、味方チームの初代リーダーを勤めた大先輩らしい。一方、敵役の初代リーダーは別の有名な先輩で……といった話が盛り上がる。女学園もののノリ。

タコゾネスがインクリングに変装して、インクリングのテーマパークに紛れてウソの案内をする。そういう趣向の訓練。先輩が事前に注意してくれる。

「あんた喋った後に小さく鳴き声出すのやめな。それでバレるよ」
「これは習性なんですよぅ」

ウソの案内を無事終えるが、結局小さい鳴き声は出てしまっている。

映画のエンディング。登場した人物が一人ずつ描かれる。重ちーのようないじめっ子は、最後はツバを吐きつつも主人公の女の子に手を振り、応援する(ちょっと迷惑だが)。

カメラは地下に降りていく。そこには人気のないモールがあり、床や壁は白っぽく、仮面ライダー俳優のような外国人俳優のような男たちがいる。彼らは英語で喋っており、(しまった、字幕版じゃなかったかな)と僕は思う。ショーウインドウの中にはテレビがあり、スター・ウォーズの「フォースに目覚めるシーン」が流れている。ヨーダが映っている。何か、離れた場所で事態が動き出したのだ。このパートは続編の予告のらしい。

場所が変わり、そこから買い出しか何かで車に乗って出発する。Kも乗っている。

引率の教師のような人物が運転している。その運転は荒っぽく、大丈夫かなと思っていると、突然無理な追い越しをし始める。

「うわあ先生それは無理です!」

到底無理だろうという車と車の隙間を通過しようとして、ミラーを粉々に破壊してしまった。しかし先生はさらにアクセルを踏み、このまま逃げ切ろうとする。やがてパトカーが駆けつけ、我々は追い詰められしまう。

車は止められ、現場検証が始まる。我々の車の後部座席には事故の犠牲者が(いつの間にか)積み込まれている。刑事がそれを運び出しながら「ホトケだ」とか何とか言う。その通り、犠牲者は既に息絶えている。

犠牲者は背広を着た30代前半くらいの男で、ぱっと見外傷はない。いや、左足のつま先がスッパリ欠けている。断面からは赤紫色のシャーベットのような血が染み出ている。

刑事の一人が犠牲者を解体し始めている。左足の脛を縦に半分にスライスし、断面から血を絞り出している。そういう血抜き作業なのだろう。取材しようと思ってその断面をジッと見る。人体の断面は白地に紫の線で升目が書かれており、方眼紙のようだ。毛細血管か何かだろう。植物の断面の顕微鏡写真に似ている。それをぎゅっと絞ると赤紫色の血が滲み出てくる。

よく見れば、解体をしている刑事はJである。作業について訊くと、Jは仕事をしながら答えてくれる。曰く、犠牲者の頭の皮を剥いでおいて、あとで立て掛けた板に沿わせながら染料を流す。そうやって毛髪を綺麗に染めてやる。そういう作業があるらしい。つまりJは死化粧師をやっていて、人体をパーツ単位で整えて葬儀までに組み立て直すらしい。

僕は、氏が意外な職能を身に付けることになった経緯が気になり、尋ねる。

「しかしまた、いつの間に死化粧師を始めたんですか?」
「え?」(聞き取れなかったらしい)
「死化粧……エンバーミングを始めたんですか?」
「ああそれは」

玄関のチャイムが鳴って目が覚める。